地下鉄早稲田駅の階段を上がり、穴八幡・三朝庵の方向に歩くと右側にあるレンガ色のタイルが貼られた建物。ここの地下に「茜屋珈琲店」があった。
マスターのYさんは早実(早稲田実業学校)出身で早稲田界隈随一の”早稲田通”でも知られていた。
店内のカウンターには数え切れないほどのコーヒーカップが吊られており、軽井沢の高原をイメージした空調とアンティーク調の内装にクラシックの音楽が流れる茜屋珈琲店の雰囲気そのままに、数々の早稲田関連グッズや本、大学スポーツから早稲田の街のイベントまで数々の写真が保存されており、マスターのこだわりのある独特のトークが、早稲田大学の古くからの教職員や多くの学生に愛される店となっていった。
こうした様子は最近発行された早稲田大学の卒業生の会報誌「早稲田学報」でも紹介されたほどだ。
この早稲田の「茜屋珈琲店」、実は先月中頃に突然閉店したのである。
神戸や軽井沢で有名な「茜屋珈琲店」は、のれん分けのお店が全国各地にある。早稲田もその一つだった。
早稲田のまちの超名店の閉店に、その驚きは新年度が始まった4月になると出るだろう。
一体この店に何があったのだろうか?そしてあのマスターは今どこにいったのだろうか?
現在は「テナント募集」の看板が貼られ、入口は鉄板に覆われている。
不況の波が早稲田の街を襲う姿かもしれない。
posted by わせまち記者 at 20:56| 東京 ☀|
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